捐糜
捐 :棄てる。(「大漢和辭典」)
捐糜:ぐたぐたになる。形を留めないまでにくずれる。(「中日大辭典」)
 右の字解により、・・・捐糜は・・・を   棄てて、ぐたぐたにくずれる。あるいは、   身をすてて尽くすこと、の意味があると考   える。
○「歴代寶案」の例
@「又、屡蒙聖朝洪蕩破格優待、弊國即捐糜頂踵、無以報萬分之一」(「歴代寳案」三一八)
しばしば
@「又、屡 聖朝の洪蕩破格の優待を蒙りて、弊
あたま かかと 身をすててぐたぐたにくずしてつく
國は即に頂 より踵 まで 捐糜      して
むく
も、萬分の一をも報ゆること無し。
A「伏思屡荷聖朝柔遠之仁格外優待、雖頂踵捐糜、
難盡報効」(「歴代寳案」三三七)
      報効:恩義を感じて尽力する。(親分などに)忠勤を尽くす(「中日大辭典」)
しばしば
A「伏して思ふに、屡 、聖朝の柔遠の仁の格外
こうむ あたま かかと 身を棄ててぐたぐたにくずしてつ
なる優待を荷りて、頂より踵まで捐糜
いへど むくいること
すと雖も 報効  を盡くし難し」
B「伏思屡荷聖朝柔遠之仁格外優待、雖頂r糜、難盡報効」
 Bの「雖頂r糜」はAにより「雖頂踵捐糜」と訂正できる。