寄信

○寄信は、字寄とも言い清朝康熈帝の時に始められた機密性の強い上諭である。雍正帝が軍機処を設けた後は、通常、聖旨を受けた軍機大臣が起草し各方面に通達した。通達される対象は、ほとんど地方総督・巡撫・提督・総兵・将軍といった高級官吏である。寄信の逓送は、すべて兵部の捷報処を通し駅站に送られ、そして駅站より各所に届けられる。逓送速度も文書の緊急程度によって決められる。(「歴代寶案研究・第2号」「明清档案と中琉関係史料の構成について」)