規礼  (「陋規」)

○外国船が中国の海港に入港するに際して納入すべき税はきわめて多岐に亘り、雍正末には海關の則例に規定された税目は六十七条に及んだといいます。十八世紀の初年には船に対しては「船錢」貨物船に対しては「貨税」が課され、そのほかに関係官吏に対するお礼として「規礼」を払わなければならなかった。

(「イエズス会士中国書簡集5・紀行編」四三頁注十六、『東洋文庫・平凡社』)