宮中档
○台北故宮博物院に保存する清代の臣工の奏事・御批の原形の影印本なり。台北故宮博物院故宮文献編輯委員会編集。台北故宮博物院所蔵の宮中档
はか
の数量は、計るに康熈朝は漢文が三千一百五十四件・満文が八百十件、雍正朝は漢文が二万二千三百七十五件・満文が八百九十八件、乾隆朝は漢文が五万九千四百四十六件・満文が六十九件、嘉慶朝は漢文が一万九千九百三十六件、道光朝は漢文が一万二千四百九十二件・満文が一百五十五件、咸豊朝は漢文が一万七千零九十二件・満文が四百三十四件、光緒朝は漢文が一万八千七百五十九件・満文が四百三十一件あり(内、部分に同治・宣
まっさ
統両朝の\批奏摺を含む)。一九七三年六月、首
 き
先に『宮中档光緒朝奏摺』二十六輯を編印す。一
ま つぎつぎ
九七六年の後又た陸續に『宮中档康熈朝奏摺』九

輯、『宮中档雍正朝奏摺』三十二輯を編印し、現
まさ 計 画
正に『宮中档乾隆朝奏摺』を出版し、預計では六十輯を出さんとするなり。此の書は御批・奏摺・諭旨の年月の先後を按じて匯編影印し、毎輯均し

作 成
く簡明な目録を編写し、具奏の時間・具奏人の官
記  述 とも
職・姓名を標明すると并に事由を摘録するなり。
膨大な巻数
清代の史料は浩瀚  であり、宮中档は臣工の奏事・御批の原摺に係り、未だ塗飾刪改を經ざるなり。
ほぼ
因りて而して較高い史料価値が有るなり。
(趙云田) (「中国歴史大辭典・清史(上)」三八八頁、原中文)