宮中档案

○宮中档案は、その実際の形式状況から判断すると、内務府档案全宗に属すべきである。故宮博物館が成立すると、宮中の各宮殿の档案を一カ所に集め、「宮中档案」と名付けた。これがそのまま改められることなく今日まで伝えられてきたのである。宮中档案には各種の档冊があり、その殆どが皇后の生活・起居・祭祀・儀式・官僚との召見

・各国使節との会見・招宴・観劇・遊戯・服飾・食事・読書・書画鑑賞・処方箋・飾りつけ・宮中女史・太監等にかんする記録である。元日・元宵節・誕生日の祝賀活動を記載する档冊には、朝鮮・琉球使節の皇帝謁見・招宴・観劇・灯籠席に参加したことを示す記録も散見する。

(「歴代寶案研究第2号」「明清档案と中琉関係史料の構成について」)