供具
支給
○其の[進貢使等に]供具を支す(朝鮮の貢使・從人及び伴送して來京する員役への口糧食物は、精膳司に
とりつ 申しつ
付して光禄寺に轉ひで行 けて發給せしめ、馬匹に
食わ 申し
摎{するの料豆は戸部に行つけ給發せしめ、草束
申し あた
は戸部に行つけて銀を給へしめ出でて買はしめ、
申し
木柴・木炭は工部に行つけて給發せしむ。均しく印領を用ふ。
 其の餘の各國の貢使等の供具は、均しく内務付
禮部 派遣
に由りて経理せしめ、部より司官二員を派し[内務府
世 話
と禮部の司二員と]協同して照應せしむるなり。)
(「欽定大清會典・巻三十九、主客清吏司」〇四一一頁)
供具:@宴会の用具A恵みあたえる。佛・菩 薩に供養する物。香華、燈明、楽器、 幡蓋の類(「大漢和辭典」)
○右の「欽定大清會典」の記載によると、供具とは、貢使、從人及び伴送員役等が生活するに使用する、口糧食物、料豆(馬のえさ)、木柴・木炭等の物件品物をいうようである。
○貢使等の供具は月ごとに支取し、月を越へて再
給す。回國の日に扣支せるを知照するなり。人役の事故ある者は、例に照らして紅紬等の物を給し、附文附もて精膳司に知らせて口糧・食物を扣支せしむるなり。馬の倒斃するものあらば、日期を査明して草料を扣支するなり。毎年領過の料豆及び採買
の草束の價銀をば造冊して司に送り戸部に咨して覈銷せしめ、木柴・煤炭は工部に咨して覈銷せしむるなり。(「欽定大清會典・巻三十九、會同四譯館」〇四一四)