黄帶子

○清朝の皇族は大別して宗室と覚羅のふたつに分けられる。宗室は顕祖宣皇帝の直系子孫を指し、覚羅とはその傍系子孫を称した。宗室は黄帶、覚羅は紅帶を用いてその身分を表わした。そこで俗に宗室を黄帶子、覚羅を紅帶子と言った。

(「イエズス中国書簡集2・雍正編」五四頁注十六、『東洋文庫・平凡社』)