差官
きんさ
○緊差〔きゅうよう〕とは軍機等急ぐことを注進
ときぎ チャイクワン
する時切りの早打ちなり。武官の内、差 官 とて文書を帯びて注進往来する役あり。これはおよそ一昼夜六百里行と定む。(「清俗紀聞2」一四五・『東洋文庫・平凡社』)
ホーハイ すみやか
○火牌(火は 速 なる義なり)は至極急なる御用
にわとり
向きに用ゆる文書なり。これは公文の上に 鶏 の羽を糊にて貼る。段々急成るに随いて羽一枚ずつ
ホーバイ
増す。ただし一枚より七枚まであり。これを火牌
ウヘンシイ文書 というて右の緊差の帯ぶ所なり。
(「清俗紀聞2」一四五・『東洋文庫・平凡社』)