箚付

○公文の名称。清代の前期に、下行する官文書の一つにして、牌文と并び行なわる。中央の各部及

ほぼ

び地方の巡撫・提督等の衙門が非所屬の較高級衙門に向かって行文する時に使用するなり。巡撫が副将・参將・遊撃・都司に行文するに、提督が府・廳・州・縣に行文するには、均しく箚付を用いるが如し、総兵より以って把総に至る各級の武職の官員が廷に赴く時には均しく兵部に由って箚付を給予せられ、任が満つれば、部に咨して截角ク銷するなり。(朱金甫)(「中国歴史大辭典・清史(上)九八頁、原中文)