察核      [審査考慮する。審議する]
○「察核:審察核實。下級機関向上級機関報送的文書中、請求上級対所述之事予以審査核實的用語。此語出現于文書結尾的請求語句中、如”謹繕清単、恭呈察核、伏希飭交参議院議決施行”。此語常連接其他詞語、組成多種用語、如”察核示遵”
”察核訓示祇遵”、”察核施行”、”察核備案”
(歴史文書用語辭典」)
   審察:よく調べる(中日大辭典」)
核實:実際を調査する(「中日大辭典」)
核 :しさいに対照考察する(「中日大辭典」)
報送:報告を送る
予以:・・・与ふるに・・・をもってす
   ・・・を与ふる(中日大辭典」)(・・・せられたし)
繕 :・・・文書を作成する(「中日大辭典」)
飭交:使の者を遣わして信書を届ける場合、 その封書面に書いた語、遣いを以て お届けしますの意。(「中日大辭典」)
呈 :人民から官庁へまたは下級官庁へ文 書を提出すること。またはその文書。 (「中日大辭典」)
よくしらべ しさいに考察
 「審察 て實を核 す。下級機関が上級に向かひて報送するの文書中にて、上級に述ぶる所の事
しさいに考察
に対して審査して實を核 せられたしと請求する用語なり。此の語は文書の結尾にある請求する
作成 提出
語句中に出現す。”謹みて清単を繕し、恭しく呈
しさいに實を考察 ふしてねがはくは
すれば、察核 せられたし。伏希 参議院に
飭交し議決して交付し施行せしめられんことを”との如し。此の語は常に其の他の詞語と連接して
しさいに實を考察 指示
多種の用語を組成す。”察核 せられ、示して
むねのとほりとりおこなは しさいに實を考察
遵 せしめられたし。””察核 せら
ううやうや むねのとほりとりおこなは
れ訓示し祇 しく遵 せしめられたし”
しさいに實を考察 しさいに實を考察
”察核 せられ施行せられたし””察核 せ
留備して档案とな
られ、備案 されたし”とのごとし。
○「歴代寶案」の例
@「伏候察核具題、至此案、應請撫憲主政合併聲  明、等由」(「歴代寶案」五五九一)
しさいに實を考察 ま
@「伏して察核  せられ具題せらるるを候たん。
なほまた ま至 、此の案は、應さに撫憲の主政 [ に擬稿するよう ]
もとめ 申し上げま
請 られるべし。合併して聲明 す。」
A「再、此案、應請撫憲衙門主稿、合併聲明」
          (「歴代寳案」五〇六一)
なほまた  ま
A 再、此の案は應さに撫憲衙門の主稿に[文案を擬稿する
もとめ 申し上げま
よに]請 られるべし。合併して聲明 す。