察奪   [調査の上裁決する「中日大辭典」]
  察奪:察、審査、奪、裁奪、決定。下級機関     向上級報送的文書中、請求上級対所述     之事予以裁決的用語。此語出現于文書     結尾的請求語句中、”理合呈請鈞座察     奪施行”(「歴史文書用語辭典」)
「察は審査なり、奪は裁奪なり、決定な     り。下級機関が上級機関に向かひて報     送する文書中にて、上級に述べる所の 事に対して裁決せられんことを請求す るの用語なり。此の語は文書の結尾の 請求する語句中に出現す。”理として
よろ  閣 下 調査をして
合しく呈請すれば、鈞座において察奪
裁決 とりはからはれ
      せらるべく施行   たし。
○「歴代寳案」の例
@伏候憲臺察奪批示、以便遵行等縁由(「歴代寳案」三二八)
   察奪:調査の上裁決する。(「中日大辭典」)
批示:請願、申請に対して指示を与える(公文)(「中日大辭典」)
以 :ある結果をもくろみあるいは結果に対する期待をあらわす。・・・し、 それを用いて・・する。それにより・・。そうして・・(「中日大辭典」)
便 :すなわち。すぐ。たやすく。[正字通]便、即也、輒也(「大漢和辭典」)
   遵行:したがい行う。遵奉して行う。(「中日大辭典」)
決 裁 そうし ただち
@伏して憲臺の察奪したる批示を候ちて、以て便
むねにしたがいおこな 以上の趣
に遵     行 はんとの等由あり。