遵行在案
○「歴代寶案」の例
@「合咨遵照施行
 等因、到部院、准此、擬合就行、備牌行司、照
依部文内奉旨事理、即便欽遵[施行]
等因、奉此
同日、奉巡撫都察院紀録十七次黄 憲牌
行同前因、到院、准此、擬合就行、備牌行司、 備照咨文内奉旨事理、即便、欽遵査照、毋違
等因、奉此  (「歴代寶案」一九五二)
よろ むねにしたが とりはから
@「合しく咨すれば、遵照 ひて施行 はれたし」
以上の趣 総督部院 以上の趣承
との[禮部からの]等因ありて、部院に到りたり。准此
知仕れ よろ ただ 申しおく さだ
   り。合しく就ちに行 らんことを擬めて、牌を
そなへつく 福建等處承宣布政使司 申付  禮部咨文 天子の命
備 り、司 に行 くれば、部文内の旨 を
受け玉   とほり ただち むねにしたがひとりはから
奉 はりたる事理の照依に、即便に欽遵 は
以上の趣 以上の趣承知仕れり
れたし、 との等因あり。奉此 。

同日、巡撫都察院紀録十七次黄の憲牌を奉けたる
申し送ら さきの子細
が、[禮部より巡撫に]行 れたるものは前因と同じなり。巡撫都察院 以上の趣承知仕れり よろ ただ 申しおく
院 に到れり。准此 。合しく就ちに行 ら
さだ そなへつく 福建等處承宣布政使司 申し付
んことを擬め、牌を備 り司 に行 くれば、禮部咨文 天子の命 受け玉 とほり ただち むね咨文内の旨 を奉 はりたる事理の備照に即便に欽
にしたがひ承知して処理 以上
遵 査照 せられたし。違ふことなかれ。との等
の趣 以上の趣承知仕れり
因 あり。奉此 。
A「又、奉前□撫都察院張 憲牌、准禮部咨、同 前因、到院、行司、奉此、遵行在案。
(歴代寶案」一六四九)

A「又、前巡撫都察院の張の憲牌を奉けとりたる
う さきのおもむき
が、准けとりたる禮部の咨は前因   と同じなり。巡撫都察院 申し付
院 に到りたり。[准此][擬合就行]司に行 く。[備照咨文内奉旨事理、即便、欽遵査照辧理、毋違、等因](「歴代寶案」@の例及び備照の項により補なって
以上承知仕れり むねにしたがひて処理したること
解読できると考える)奉此  。遵行 案に在り。
 ※参考事例@の「行同前因」は事例@の「准禮 部咨、同前因」と同意である。