親耕
 シ ヌン クン シャン
 シナの身分は士・農・工・商すなわち読書人・農民・職人・商人である 。 かれらの序列を規定
ネセシテ
しているのは必要ということである。毎年春には皇帝自身が、その手本によって農民に耕作を励ますために荘厳に親耕を行なうのである。各市の長官たちも同じことを行なう。省の長官のところから使のものがやって来ると皇帝は必ず田畑がどういう状態であったかを尋ねる。うまい具合にひと雨降ったということは役人を訪問して祝辞を述べるひとつの理由となるのである。
(「イエズス会士中国書簡集4・社会編」七七頁備考一、『東洋文庫・平凡社』)