清档
○清朝は定期的に清档制度を行った。すなわち、幾つかの档冊はよくチェックされるため破損がひどく、それらの保護及び日常の行政利用の便宜をはかるために、五年或いは十年ごとに副本を再び抄録し、保存と利用に備えたのである。当時これを「清档」と称した。したがって同じ档冊でも原本档冊と再抄本档冊の区別がある。清代史研究者が文書档冊を調べ、利用する場合、往々にして清代の文書档案制度を忽かにし、正本・副本と再抄副本という三者の区別にあまり注意をはらわず、一概に档案と見なしている。これは档案利用研究者自身が注意すべきことである。
(「歴代寶案研究・第2号」「明清档案と中琉関係史料の構成について」)
○档案の名称。清代の軍機処及び總理各国事務衙
その 受け取り
門等の機構が、当日に接到たる所の諭旨及び呈遞
わた  も コピー
されて皇帝に給したる片単等の件を將って抄して
製本 つく
訂して冊と成し、、毎日加添し、月に一冊を成る。

称して清档と作す(朱金甫)(「中国歴史大辭典・清史(上)」四八〇頁、原中文)