千總 [陸軍の尉官六品官](『冊封関係史料(読み下し編)「中山傳信録」譯註)
委任
●百總に委して館を看せしめられんことを請ふる呈
いつく
具稟す。琉球國存留通事△等、遠人を柔 しみて
こいねが
以って館驛を全きならしめられんことを懇 ふ事の爲めにす。
さき 千 總
切に、△等、向に副老爺の天恩を蒙り陳百總をして[琉球館驛を]巡査せしめたれば一應に間雜人等が敢
すすみい
へて驛に進 り騒擾せざるなり。今、陳百總身故
すすみい
したれば、誠に營厮は[間雜人等が]館に進 り騒擾して樓板を折りて什物を盗むことを知る無く以って阻
こいねが
止し難きを恐るるなり。□爺に叩乞ふに、始終恩
も
を同じゅうして百總を寤マして巡視せしめ以って
も いつく
館驛を全うし、以って遠人を柔 しむれば、恩は二天に同じなり。切に稟す。
康熈△年△月 日 稟す。(「呈稟文集」第十二号文書)