太皇太后
○順治の生母である孝莊皇后を指す。順治が即位すると皇太后の位を贈られ、康熈が即位するに及んで太皇太后と称された。蒙古出身。早く両親を失った康熈をもり立て輔政大臣たちに対抗した。康熈はこのひとに徹底的に孝養を尽くした。一六八八年一月月二十七日薨去した。
(「イエズス会士中国書簡集1・康熈編」二〇一頁注二九、『東洋文庫・平凡社』)