陳設冊
○档案の名称。清代の内務府の档冊の一つなり。分けて両種と為す。一類は苑囿・廟宇及び宮殿内に有る所の陳設或いは懸掛の一均の物件を記載す

る簿冊なり。圓明園・静宜園・静明園・清芍以
 よ こ  あ
及び宮中の各所には均しく是の項の档冊有るなり。
こ あ
一類は是れ各路の行宮に有る所の陳設・鋪塾・簾氈等の物件を記載する簿冊なり。熱河・哈喇河屯
この
・湯泉・盛京等処の行宮には均しく是の項の档冊
 あ ほとんど
有るなり。現に大都、中国第一歴史档案館に蔵す

なり。故宮博物院にも也た少量の簿冊を有するなり。(朱金甫)(「中国歴史大辭典・清史(上)」二八一頁、原中文)