貼黄
○貼黄トハ半紙ニ細字ヲ以テ要旨ヲ記シテ題本ニ添付セルモノヲ謂フ(「清國行政法」)
おおむ
@題本の摘要なり。題本は均しく較 ね冗長なるに
 よ  便 利  た
因り、皇帝の閲覧の方便の爲めに、遂に別紙を用
題  本 要約して記録 題本 はりつけ
いて本中の概要を節録  し、本の末尾に粘貼るな
な こ 制度
り。称して貼黄と為す。此の制は、明の崇禎元年
踏 襲 そ
(一六二八)に起こり、清代は沿襲するなり。其
 決 あら
の紙は並して黄色に非ざるも、古人の貼黄の法に
なら よ ゆえ 踏襲して呼称 制度
倣うに因るの故に沿  称するなり。清の制では、

題本通本は均しく用い、部本は只だ刑部の本に用いるのみなり。
A清代では表文の前に、皆な黄綾の一つの小方を用いて、某表一通と上書す。亦た貼黄と名づく。 (朱金甫)(「中国歴史大辭典・清史(上)」三六二、原中文)
※「清代中琉関係档案續編」には多くの貼黄の例文がある。