伝奉官 ○このころ[明・憲宗のころ]、内閣や吏部には必ず皇帝がかってに任官することが行われた。それを伝奉官といったが、その数はまたたくまに数千人にのぼった。僧侶、ラマ僧、道士、小役人、商人、大工、犯罪人など、なんらかの特技のあるやからが梁芳の推薦で官にとりたてられた。 (『世界の歴史』「明と清」一四九)