表箋
○清代:凡そ元旦・長至・万寿三大節及其の他の慶典のとき、中外の臣工は、例に照らして表・箋を上りて慶賀するを要す 。 皇帝 ・ 皇太后に給
い せん
するを表と稱ひ、皇后に給するを箋と叫う。藩屬
また
國の進貢するときも、也た表文を用いるなり。
形式
 表文の格式:賀する表は、”某官某々等、誠歓誠惶、稽首頓首上賀”の語句を以て開始し、続いて”伏以・・・・・・恭惟皇帝陛下・・・等の套
作成
語を用いて分けて文句を擬し、末は”臣等無任瞻天仰聖懽忖之至、謹奉表稱賀以聞”の語句を以て結束するなり。
形 式 構成
 賀するための箋の格式の構と、賀するための表とは基本は同じにして、只だ表を將て改めて箋と
ほとんど
なすのみなり。表・箋の文体は都 、是れ駢四偏六、華にして不實なり、多くは是れ歌功頌徳の詞なり。
 琉球國王の表文は、進貢の表文と謝恩の表文の両種に分けられる。
センチメートル 幅
 表文の格式:長さ三十四公分 、寛は十三公分
なり。 黄色の封面 にして、封面の上方に ”進貢
書表”或いは”謝恩表”の三字を写し、並びに”琉
押 印
球國王之印”を加蓋す。表文は白紙の折畳形式を
ページ たま
為す。毎 扣五行で、毎行二十二字を平写す。遇に
”皇帝””聖朝”の一・二字の擡写して等しからざることあり。
はじめ
 表文の開首は”琉球國中山王某某、誠惶誠恐、
つづ
稽首頓首、謹奉表上言”を以て開始し、接いて”
文  章
駢体の文字を用いて以て慶賀或は謝恩の意を表わす。末は”謹奉表進貢以聞”を以て結束す。
 最後は上表の年月日を書明し、並びに”琉球國王之印”を加蓋す。表文は一般に満・漢の文字を合璧す。封面、封底には、満漢文字の批紅諭旨あり。(『第二届中國琉球歴史関係研討会論文』・「清代中琉関係文書研究」秦國經)