付子式
○(交受の事件には付子を用ふ。此れは房が房に付するに係る。或は印官の付を用ふる者あり)
 某の衙門、某の房、某の事の爲にす。某の月日

に于いて某の人呈によれば、前事について、云 云
憲 い
とあり。今、某の衙門の を蒙けとるに開はく、
牌 隷属
前事について、云云、 と。事は某の房に隷するな
よろ 申し送 事件 一 括
り。合しく移付を貴房に行 くらば、案を一併して
決 着 ねがはく 承 知 とりはから すべ
歸結すべし。煩爲は査照して施行 はれたし。須からく付する者に至るべし。
  年    月       日
付 押
(「福惠全書」・巻之四・濫C部・付子式を参照して訓読を適宜修正)