緑頭籖:清代、皇帝に進見する者が姓名履歴を記載した緑色の飾りのある札。 (「大漢和辭典)
○「歴代寶案」の例
@「當即、行文内閣等衙門、揀選儀度修偉之満漢  官各數員、開送過部去後、茲准内閣翰林院・  都察院、將應行開列各御名、咨送到部、并臣  部揀選満漢司員、一併繕寫緑頭籖、帶領引見、  恭候欽點、壹員爲正使、壹員爲副使、前往、  所有徃封事宜、臣部ネ行照例辧理、謹奏請旨、  等因」(「歴代寶案」四三六〇〜三四六一)
   開 :並べる、列挙して書く。書き出す(「中日大辭典」)
過 :動詞のあとに後置されて(・・・済)または(・・・したことがある) の意を表わす。(「中日大辭典」)
とき ただち
@「當に即に、内閣等の衙門に行文して儀度・修
禮部 かきしる おくら
偉の満漢の官各々數員を揀選して部に開  して送
しめたりし ところ ここに 受け
過 去後、茲 に准とりたるが、内閣・翰林院・
ま かきつらね
都察院からは、應さに行ふべきの開列 たる各々の
も 禮部
御名を將って、咨もて送られて部に到れり。臣部
とも
の揀選したる満漢の司員と并に緑頭籖を繕寫して、
勅命で使命 ま
帶領して引見し、恭しく欽點 するを候たん。壹
ゆ か
員は正使と爲し、壹員は副使と爲して前徃しむべ
くだん ゆきて冊封する 事 柄 べつ  申し
し。所有の徃封 の事宜につきては、臣部ネに行
おく とほ 処  理  つつし 申し上げ こ
りて例の照り辧理せん。謹みて奏 し旨を請ふ。
以上の趣
との等因あり」